LensConnectに関するFAQ(よくあるお問い合わせ)
■インターフェース
Q. USB以外のインターフェースはありますか。
- I2Cインターフェースに対応した製品をご用意しております。
Q. I2Cインターフェースバージョンを購入したいのですが、どこで購入出来ますか。
- こちらよりお問合せ下さい。
Q. なぜUSB3.0ではなくUSB2.0を採用しているのでしょうか。
- USB3.0の通信スピードを必要としないため、より長い伝送距離に対応したUSB2.0 を採用しております。
Q. USBインターフェースを使用して複数のレンズを接続することは可能でしょうか。
- 複数の接続が可能です。ただし、電流が不足するとレンズが正しく動作しない可能性がありますので、供給電流にご注意ください。
Q. 電圧の仕様はありますか。レンズを駆動させる為に必要な電力を教えてください。
- USB版、I2C版いずれも、電圧は5V±5%、必要な電流は製品により異なります。(200~350mA程度で動作します。)
Q. 電圧が低くなると支障がありますか。
- 電圧が低くなりすぎるとモータが動作しない場合があります。
Q. PLCから制御は可能でしょうか。
- 現状は出来ません。
Q. FPGAから制御は可能でしょうか。
- FPGAを使用する場合、I2Cインターフェースでのご使用を推奨いたします。Protocol Documentsに示された手順に従って制御いただければ、動作させる事が可能です。(Protocol Documentsはこちらよりダウンロードしてご使用ください。)
Q. I2Cインターフェースバージョンを3.3Vで動作させることは可能ですか。
- 電圧は5Vで動作し、レンズ側では4.7KΩにプルアップされています。制御側のマイコンが5Vトレラントでない場合は、電圧変換回路の導入を検討してください。
Q. I2Cインターフェースバージョンのその他注意点はありますか。
- コマンド処理においてクロックストレッチが使用される可能性があるため、制御側はクロックストレッチに対応する必要があります。クロックストレッチに対応していない場合はエラーが発生します。現在、ほとんどのマイコンはクロックストレッチに対応しています。
Q. I2Cインターフェースのクロックストレッチとは何ですか。
- I2Cは通常、マスター(PC側)が問い合わせを行い、スレーブ(レンズ側)が対応する形で通信します。通信にはSCL(クロック)とSDA(データ)が使われ、クロックのタイミングでデータの送受信が行われます。クロックはマスターが制御し、スレーブはそのクロックに従ってデータを送受信します。
但し、スレーブがクロックに従えない場合(データや応答の準備が整っていない場合)、スレーブはSCLをLOWにすることでマスターを待たせることができます。このSCLをLOWにする機能をクロックストレッチと呼びます。
Q. USBの接続が不安定(チャタリング)な場合、何か問題がありますか。
- レンズの動作に問題が生じます。チャタリングによって接続が一時的に未接続状態となった場合、再接続してから通信を開始する必要があります。チャタリングにより電源が切れる場合(瞬停)にはイニシャライズが必要となります。イニシャライズが必要かどうかは、各デバイスのInitialize need bitで確認することができます。
Q. モータが指定位置に到達したかどうかの確認方法はありますか。
- レンズ側からアクティブに制御側に通知する手段としてBusy信号が利用出来ます。(I2Cインターフェースバージョンのみ対応。Busy信号の接続が必要となります。)USBの場合はStatus1レジスタを読み取ることで、状態を把握することができます。
Q. USBが突然切断されることがあります。解決方法はありますか。
- 突然切断される場合、以下の点を確認してみて下さい。
1.電力供給の確認
LensConnectは1台に付き数百mAの電流を必要とします。
複数台のLensConnectを接続した場合はUSBの電力供給が不足している場合があります。
この場合、電源付きのUSBハブを使用して電力不足を補うことが出来ます。
2.システムの設定
USBの省電力設定が有効になっていると、使用していないポートの電源が自動的にオフになることがあります。
LensConnectにおいてはしばらくの間コマンドの送受信が無いとオフになる可能性があります。
Windowsの場合、「デバイスマネージャー」からUSBルートハブのプロパティを開き、「電源管理」タブにある「電力を節約するために、コンピューターがこのデバイスの電源をオフにすることを許可する」のチェックを外します。
3.環境のノイズ
大きな工作機械が多く動作する工場で使用する場合はUSBケーブルからノイズが入る可能性があります。
信号へのノイズを低減するために二重シールド等のノイズに強いケーブルの使用を強くおすすめします。
■ケーブル
Q. USBケーブルが30cmでは短いのですが、長くすることは可能でしょうか。
- 弊社ではケーブル長のカスタマイズは行っておりませんので、お客様でUSB延長ケーブルをご用意ください。
※USB2.0の規格では最長5mまでとなっておりますのでご注意ください。
Q. USBケーブルを5m以上延長したいのですが、良い方法はありますか。
- USBリピーターケーブルを使用する事で延長が可能です。
Q. 推奨されるUSBの延長ケーブルはありますか。
- 距離を延ばすとノイズに弱くなる傾向があるため、使用するUSB延長ケーブルについては、2重シールドを採用したシールド強化タイプのケーブルをお勧めいたします。
■制御・動作
Q. 電源投入後は必ず初期化が必要ですか。初期化は自動で行われますか。
- 電源投入後、初期化(イニシャライズ)が必要となります。自動では行われません。
イニシャライズの方法はLensConnect_API_Document LensConnect_Protocol Documentをご参照ください。
(LensConnect_API_Document LensConnect_Protocol Document はこちらよりダウンロードしてご使用ください。)
Q. ズームとフォーカスを同時に動作させることはできますか。
- 現状動作させることは出来ません。
Q. 電源が切断された場合、レンズの位置は保持されますか。
- 電源が切断された場合、基本的にはレンズの位置は保持されませんが、下記製品については電源切断後もレンズの位置が保持されます。
(VL0826U-MPZ, VL1226U-MPZ, VL1624U-MPZ, VL2520U-MPZ, VL35226U-MPZ, VL5024U-MPZ, VL7531U-MPZ)
電源再投入時はアドレスが未確定の状態となりますので必ずイニシャライズをしてからご使用ください。
Q. LensConnectコントローラーを終了した場合、位置は保持されますか。
- レンズに電源が供給されている限り、位置は保持されその位置も記憶されています。
Q. レンズをある方向に動作させた場合のみ画面が揺れる感じがします、不具合でしょうか。
- 片方向にレンズを駆動させた際、画面が揺れて見えるのは機構上のバックラッシュを補正するためです。この補正がONの場合はどの位置からの動作でも位置再現性が保たれます。揺れが気になる場合はこの機能をOFFにすることが出来ます。
Q. バックラッシュ補正がON時の動作について教えてください。
- 基本的に目的アドレスにはアドレスが減る方向で停止します。アドレスが増える方向の場合、目的アドレスを通り過ぎてから折り返して目的アドレスで停止します。アドレスが減る方向の場合、目的アドレスにそのまま向かい停止します。
Q. モータ動作が開始するまでの時間が知りたいです。
- 制御側からコマンドが発行されてからモータが動き出すまでの時間は約1.5ms(参考値)です。
Q. イニシャライズ後モーターが動作していないのに音が聞こえます。不具合でしょうか。
- レンズから聞こえる音は、モータに対して励磁を行っているため音がします。不具合ではありません。
下記製品については停止時励磁を行わないため音はしません。
(VL0826U-MPZ, VL1226U-MPZ, VL1624U-MPZ, VL2520U-MPZ, VL35226U-MPZ, VL5024U-MPZ, VL7531U-MPZ)
Q. フォーカス(ズーム)はモータ音はしますがレンズが動きません。アイリスは動作しています。
- USBの供給電流は十分な電流が供給されていますでしょうか。電流が不足するとレンズが動作しないことがあります。十分な電流が供給されているにもかかわらず動作しない場合は弊社へお問い合わせください。
■プログラム
Q. Linux環境でLensconnect_Controllerがレンズを認識しません。
- プログラムを管理者権限(root)で実行して下さい。
Q. LensConnectを制御するにあたり推奨するPCスペックはありますか。
- 特別な要求スペックはありません。USB2.0に対応しているPCであれば問題ありません。
Q. Windowsのバージョンに制限はありますか。
- 現在、特定のバージョンで動作しないという情報は認識しておりません。但し、WindowsでGUIを使用する場合.NET Frameworkのバージョンが古いとご使用いただけないことがあります。(弊社のソフトは.NET Framwork 4.7.2を使用しています)
Q. LinuxOSでディストリビューションの制限はありますか。
- 現在、特定のディストリビューションで動作しないという情報は認識しておりません。
Q. Raspberry Pi やJetsonなどのシングルボードコンピュータで動作しますか。
- Raspberry Pi 4, Jetson Xavier NXでの動作確認をしております。
Q. サンプルプログラムやAPI/Protocol Documentをダウンロードしたいのですが、アカウント登録が必要でしょうか。
- お手数ですが弊社のシステム上、ユーザーアカウント登録が必要となります。アカウント登録できない等の不具合がございましたら、ウェブサイトよりお問い合わせください。
Q. SDKはありますか。
- サンプルプログラム並びにドキュメントを準備しております。こちらよりダウンロードしてご使用下さい。
※ダウンロードにはアカウント申請が必要です。
Q. どのような開発言語がありますか。
- Windows 向けはC#、C/C++、Pythonがあります。Linux向けはC/C++、Pythonがあります。
Q. サンプルプログラムは32bit、64bitどちらに対応していますか。
- Windows C#、C/C++は32/64bitに対応しています。Linuxは64bitに対応していますが、32bitはMakeファイルの変更並びに32bitライブラリーフォルダーで対応することが可能です。Pythonは現状64bit対応のみとなります。
Q. USBのdll(ライブラリー)のDocument はありますか。
- Silicon Labs社のウェブサイトでダウンロードすることが可能です。こちらよりダウンロードしてご使用ください。
Q. FocusのPosition_Valueに値を書き込んでいますが動作せず値も更新されません。
- Position_Valueに書き込んだ値がFocus_mechanical_step_MinとFocus_mechanical_step_Maxの範囲外の数字を書き込んでいないかご確認ください。範囲外の数字を書き込むと無視されます。
Q. サンプルプログラムをVisual Basic .NETで提供頂けますか。
- 現在のところVisual Basic .NETでのサンプルプログラムソースは用意しておりません。
Q. ファイル実行時に管理者権限コマンド(sudo)無しで実行する方法はありますか。
- こちらのファイルを参考にrulesを作成して下さい。
Q. コンパイル(make)でリンクエラーが出ます。対応する方法を教えて下さい。
- こちらのファイルを参考にライブラリをインストールして下さい。
Q. 実行ファイルの実行時にエラーが出ます。対応する方法を教えて下さい。
- こちらのファイルを参考にライブラリをインストールして下さい。